以前の記事で「ロジカルシンキング(論理的思考)とは何か?」というテーマで、まずは
「ロジカルシンキングの全体像」
について記載しました。
今回の記事では、そこで定義したロジカルシンキングの要件の1つ目、
について、より深く学び、習得していきたい方向けに、 「イシュー」 というキーワードで具体的に深堀りしていきたいと思います。 「イシュー」という考え方は、ロジカルシンキングの1要素ではありながら、仕事の生産性を劇的に高めることに繋がる非常に重要な考え方です。 私が研修で登壇する際も特に強調しているポイントなので、ぜひ一度ご覧ください ロジカルシンキングの定義の1つであった、 を満たすためには、まずはそもそも 「問い」、言い換えると、「今何を考えるべきなのか?」 をしっかりと押さえる必要があります。この「問い」のことを イシュー と呼ぶこととしましょう。 概念の説明は難しく聞こえたかもしれませんが、以前の記事でも書いた通り、例えば、 「今日のお昼何が食べたい?」 と聞かれれば、 「自分がお昼に食べたい物は何か?」 がイシューとなりますし、 「打合せをしたいんだけど、何時から空いてる?」 と聞かれれば、 「自分は何時が都合が良いのか?」 がイシューとなります。 「何か物事を考え、結論を出す」にあたっては、まずこの が全ての出発点となります。 では、イシューはなぜ重要なのでしょうか。 それは、イシューを押さえずに仕事を進めてしまうと、非常に非効率になり、仕事で余計な時間をたくさん浪費してしまうからです。 より具体的に、 ・相手とのコミュニケーション という2つの場面を例に取りながら見ていきましょう。 こちらは以前の記事でも例示しましたが、たとえば、 上司:「お願いしていた●●の件、進捗どうかな?来週水曜の締切に間に合いそう?」 といったやり取り。一見よくある会話のようですが、ここでのイシュー(答えるべき問い)は、 「締切に間に合うのかどうか?」 なので、このAさんの回答ではそのイシューに答えられておらず、話が噛み合っていません。 些細なことのようですが、こうしたやり取りの積み重ねによってコミュニケーションにかかるコストが増し、組織で成果を出す上で効率が非常に悪くなってしまいます。 たとえば、 といった仕事の指示があり、その後Aさんが作業を進めているとしましょう。 Bさん「あー、実はやり方を変えてうまくいったことがあってね、」 ・・・ Aさん この例のように、 ・はじめはイシューを理解していても、 といったことは日常でもよくあります。 ただそれだと本来答えを出さねばならないイシューからどんどん外れてしまい、いつまでたっても仕事が終わりません。 上で紹介した例のように、 ・会話が噛み合わない ということだと、仕事が非常に非効率となります。 逆にそうではなく、イシューをしっかり押さえて仕事を進められれば、 ・相手とのコミュニケーションがスムーズに進む ことに繋がり、仕事の生産性は大きく高まるでしょう。 「ロジカルシンキング」や「論理的思考」という言葉を聞くと、 情報の整理、分析、根拠、ロジック、モレなく・・・ といった言葉がどうしても先行しますが、そういったことを考える以前に、 ことが非常に重要です。 この記事では、ロジカルシンキングの要件の1つである 「問い=イシュー」 について、その定義と重要性を書きました。 イシューの重要性についてはコチラの記事でも更に詳しく書いています。 また、更にイシューについて学びを深めたい方には、以下の書籍を推薦させてもらいます。 当サイトでも書評記事を書いているのでご参考までに。イシューとは何か
イシューの具体例
イシューが重要な理由とは
・1人での検討・思考①相手とのコミュニケーション(イシューが重要な理由)
Aさん:「あ、その件については昨日も今日も先輩と打合せして進めておりました!」②1人での検討・思考(イシューが重要な理由)
Aさん「はい、わかりました!」
「よし、まずは各メンバーの営業の数字を集計しよう」
「あれ?Bさんって先月こんなに訪問してるんだ。何があったんだろう」
「Bさーん、先月訪問数すごく増えてますけど、どうしたんですか?」
Aさん「ふむふむ」・・・
「(Bさんからいい話聞けたなぁ)」
「あれ、そういえば何をやってたんだっけ・・・?」
・情報を収集し、まとめようと考えを深めていくうちに、
・気づけば全然別のことを考えていたイシューを考えるメリットとは
・本来考えるべきことからズレていく
・検討がスピーディに進むまとめ / 参考書籍:イシューについて更に理解する
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