ロジカルシンキング

学びと共にやってくる「成長痛」問題

ビジネススクールで学びを深めている受講者から
よくご相談いただく事として、

「多くの事を学び、実務で使おうとしているが、
 逆にアレもコレもと色々考える様になってしまい、
 学ぶ前よりも仕事のスピードが落ちてしまった。
 学んだ事が逆効果になってしまっているのではないか・・・」

といった悩みが挙げられる。

学ぶ事で仕事のスピードが落ちてしまうのだとすれば、
我々は学ばない方が良いのだろうか?
このテーマについて、本稿では考えていく

 

なぜ学ぶと遅くなる?

相談者の言っている「学ぶと遅くなる」
というのは、たとえば英語学習で例えると、
こんな感じだろう。

 ・英単語を新しく覚えた。
 ・覚えた単語を使って話そうとしてみた。
 ・覚えたてなので、なかなか口から出てこない
 ・結局、辞書やネット検索で思い出す
 ・ようやく会話が始まった

  「あれ、単語を知らなかった時の方が
   スピーディに会話が出来てたけどな・・・」

この様な例だと分かりやすいと思うが、
新たなことを学習すると起こる事として、

 

 ・これまでなかった視点を得る
 ・すると、意識すべきポイントが増える
 ・ただ、まだ使いこなせてない
 ・よって、使うことに時間がかかる

ということが必ず起きる。

これを、「学びの成長痛」と呼ぶことにしよう

では、学ばない方が良いのか?

新しいことを学ぶとスピードが遅くなるのなら、
学ばない方が良いのだろうか?

多くの方が既にお気づきの通り、
答えはNoである。

先の英会話の例でいえば、
会話のテンポ・スピードだけを追い求め、
狭い範囲の英単語で会話を続けていても、
いつかは壁にぶつかってしまう。

これは英会話に限らず仕事においても、
視点を増やし、新たな世界へと成長をし、
高いレベルを目指していくことは、
ビジネスパーソンにおいて必須といえる。

では、どうすれば良い?

それでは、

・高いレベルを
・早く実行・実現
するためには、どうすればよいのだろう?

先ほどの英単語の例でいえば、
新しく覚えた単語をスピーディに話せる様にするには、
どうすればよいだろうか?

これはもう、体に覚えさせることでしかない。

具体的には、
 ・繰り返し繰り返し話してみる
 ・無意識で話せるレベルまで続ける
 ・結果、すぐに口から出てくる様になる
というプロセスを踏んでいくしかない。

 

読書やセミナーでも何でもいい。
学んだ事が仕事でうまく使えない、
という成長痛を感じている方は、
それによって立ち止まってしまうのでなく、
ぜひ繰り返し繰り返し継続をすることが重要だ。

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