ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違いとは

「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」

この2つの思考について触れている記事をよく見かけます。もしかすると職場でもこれらのワードを耳にした事がある方もおられるかもしれません。

この2つのワードについては同じような文脈で使われることが多く、「いったい何が違うの?同じもの?」とその違いについて疑問を持たれている方も多いと思います。

この記事では

「ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違い・関係性

について書いていきたいと思います。

まずは、1つ1つの言葉の定義から見ていきましょう。

ロジカルシンキングとは

「ロジカルシンキング」の意味合いについては、別記事で詳しく書きました。ざっと振り返っておきますと、

ロジカルシンキング(logical thinking)とは、一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方のことである。日本語訳として論理思考あるいは論理的思考と置き換えられることが多い。(引用:wikipedia

とwikipediaには記載があり、この「筋が通っている」ための要件として、別記事では以下2つを挙げました。

「問い」「答え・結論」が一致していること
「答え・結論」に対して、その「根拠」がしっかりとあること

これが「ロジカルシンキング」の意味でした。

クリティカルシンキングとは

では、「クリティカルシンキング」とはどういう意味なのでしょうか。goo辞書の定義では、

クリティカルシンキング:健全な批判精神を持った、客観的な思考。(引用:goo辞書

とあります。

クリティカルシンキングは、この定義にもある「批判」という言葉の持つ一般的な意味合いから、

 「相手を否定・非難する」
 「何でも否定から入る」

といったニュアンスに捉えられることがよくあります。

ただ、「クリティカルシンキング」の定義にある「批判」とは、簡潔に言えば「自身に批判的に」なることです。具体的には、

「本当にそれでいいか?」
「もしかしたら何か見落としてないか?」

といったことを自分に問い、冷静に「自分を疑ってかかろう」という姿勢です。

ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの関係

ここまで、2つの言葉のそれぞれの定義について書きました。

ロジカルシンキング:筋の通った思考
クリティカルシンキング:批判的な思考

一見全く方向性の違う定義で、「全然別の思考」と思われたかもしれません。

ただ、この二つの思考は実は密接に繋がっています

ここからは、この両者の繋がりについて書いていきましょう。

結論から言えば、「クリティカルシンキングは、ロジカルシンキングの精度を上げるために必要な思考姿勢」と言うことができます。

ロジカルシンキングの難しさ 

その説明をするために、まずは「ロジカルシンキングの難しさ」について述べましょう。

ロジカルシンキングで大事なこと

たとえば、

「このワインは残り少ないです。なぜなら、あと2割くらいしか残ってないからです」

という説明は、主張と根拠があり、一見論理的に聞こえます。

ただ、

「このワインは1カ月前にも2割残っていた」

という前提が加わるとどうでしょうか。

「このワインはたくさん残っています。なぜなら、1カ月前から全く減っていないからです。」

という逆の結論も、途端に納得感を持つようになります。 

このように、ロジカルシンキングにおける「結論」は、状況や前提が変われば全く逆の方向に着地することになります。

ロジカルシンキングでは結論が1つに定まる?

「ロジカルシンキング」という思考法に対して一般的によく言われる意見として、

 「答えが収束する」
 「誰しもが同じ解にたどりつく」

というものがありますが、実はそれは全くの誤解です。

ここで書いた通り、ロジカルシンキングの答えは状況や前提によって大きく変わってきます。

ロジカルシンキングの難しさ

そして、ロジカルシンキングの最大の難しさはこの

「状況や前提によって結論が変わる」

というところにあります。

ですが、我々は普段そういった「状況や前提」を考えずについ、

 ・以前もそうだったからそうだろう
 ・他社もそうしているからそうしよう
 ・あの人が言うからそうだろう

と、状況が異なる可能性があるにもかかわらず、それを踏まえずに結論を急いでしまっていることが意外に多くあるものです。

クリティカルシンキングによってロジカルシンキングの精度が上がる

こういったロジカルシンキングの難しさ、つまり

「状況変化をとらえず、結論を急いでしまう」

ことに対して「クリティカルシンキング」が活躍します。

自分が一度出した結論に対して「批判的に」なって考え、

 ・何か以前と状況の変化はないか
 ・冷静に考えると何か見落としていないか
 ・反対意見の相手にも理はないか

と、状況や前提の違いを疑う姿勢がクリティカルシンキングです。

こうした「クリティカルシンキング」の活用によって「ロジカルシンキング」の精度は格段に向上していきます。

クリティカルシンキングをトレーニングするには

ここまで述べたことから、「クリティカルシンキング」はぜひ身につけておきたい思考の姿勢です。ただ、

「自分に批判的になって疑う」

というのは思った以上に難しいものです。

なぜなら、我々は無意識のうちに状況や前提をふまえず、「先入観や思い込み」で結論を決めつけてしまうものだからです。

こうした無意識に「癖付いて」しまっているものに対しては、残念ながら簡単に効く特効薬はありません。

トレーニングとして有効なのは、毎日の訓練による意識付け・習慣付けです。

・自分が出した結論を、提出前に一度疑ってみる
・反対意見の立場でも考えてみるようにする
・相手の意見も真摯に聞いてみる

といったようなことを日々、継続していくことが大切です。

こうした意識を持ち続けるのはなかなかしんどいものですが、継続は必ず力になります。

また、クリティカルシンキングの姿勢が持てるようになれば、ロジカルシンキングの精度が上がり、ビジネスにおける成果の向上に必ず繋がっていきます。

ぜひ日々のほんのちょっとしたことからクリティカルシンキングのトレーニングを始め、コツコツと続けることで、習慣化を目指してみていただければと思います。

 

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