ロジカルシンキング

ロジカルシンキングをトレーニングするためのおすすめの方法

以前の記事にて、「ロジカルシンキングとは何か」その意味合いについて書きました。

今回の記事では「ロジカルシンキングが大事なのは分かったけど、仕事で実際に活かすためにはどうすればいいんだろう?」という次なる関心をお持ちの方向けに書いていきます。

先の記事でも書きましたが、ビジネスで「ロジカルシンキング」ができるようになれば、

・伝達能力が上がる(納得してもらえる)
・意思決定の精度が上がる(意見に自信が持てる)
・相手との議論がしやすくなる

などのメリットがあり、それがひいては自身の組織内での評価アップにも繋がっていくことでしょう。

この記事では、「ロジカルシンキングはどのようにトレーニングするといいのか?」について、私の講師経験もふまえて書いていきたいと思います。

ロジカルシンキングをトレーニングするには(全体像)

まずは「ロジカルシンキングのトレーニング」の全体像をお伝えします。

これは、何か物事を習得するときに幅広く共通する話ですが、以下の「2つのSTEP」でトレーニングすることが重要です。

①理解する

まずは、「ロジカルシンキング」の内容やその活用イメージについての理解をしっかりと深めること

②実践する

理解した内容を、実際に自分の仕事に落とし込み、実践してみること

 

この「理解」と「実践」の2つを繰り返し繰り返し行うことによって、ロジカルシンキングは少しずつ自分のものになっていきます。

ここからは、この2つのフェーズ毎にそれぞれより具体的な方法を解説していきましょう。

ロジカルシンキングをトレーニングするために:理解編

まずはロジカルシンキングについて「理解」する、具体的には

 ・全体像
 ・構成する各要素の詳細
 ・活用イメージ

などをしっかりと理解する必要があります。

以前の記事で「ロジカルシンキングの要件」として以下2つを挙げました。

「問い」「答え・結論」が一致していること
「答え・結論」に対して、その「根拠」がしっかりとあること

ただ以前も記載した通り、意外にこの要件をちゃんと満たすことは難しいです。

この2つの要件が満たされていない事は、ビジネスにおいて意外と多くあります。実際、研修でロジカルシンキングの講義を受講された方からは「いかに普段論理的に仕事ができていなかったのかを痛感した」といった声をたくさん頂きます。(「ロジカルシンキング(論理的思考)とは何か?その意味とは」より)

この2要件を満たすためにはどうすればよいのか。具体的に何を意識し、どういう考え方のアプローチを取ればよいか、その際のつまづき所は・・・。

こういったことを深く理解するためには、書籍でしっかりと学ぶことが有効です。

ただ「ロジカルシンキング」に関連した書籍は巷に溢れており、どの本で学べば良いか迷ってしまわれる方も多いと思います。何事もそうですが、「良書」で学ばなければ理解に時間がかかったり、かえって混乱してしまったりして、時間の無駄遣いになってしまいます。たくさんの本を乱読するのでなく、良書を何度も何度も繰り返し読むことをおすすめします。

私の厳選したおすすめの本については別記事で紹介していますので、ぜひロジカルシンキングの「理解」に役立ててください。

ロジカルシンキングをトレーニングするために:実践編

ここまで述べた通り、まずは「理解」をすることは大事ですが、それだけでは「使える」ようにはなりません。

野球で例えるならば、バットの振り方をいくら本で「理解」しても、バットを全く「振っていない」のでは良いスイングができないのと同じです。

「ロジカルシンキング」も仕事の中で実践することで徐々に使えるようになっていきます。

ただスポーツと違って、なかなか「仕事で実践する」といってもイメージが湧かない方もおられるかもしれません。

そこで「ロジカルシンキングの実践」の具体的なイメージをいくつか提示していきたいと思います。

ロジカルシンキングの実践トレーニングの具体例

①メールを書くとき

メールの文章を書くときに、

 ・「●●については」(問い)
 ・「・・・です」(結論)
 ・「なぜなら・・・だからです」(根拠)

という構造を意識して書くようにしてみましょう。

これだけでも、相手への伝わりやすさはかなり向上します。また、こうしたフォーマットを決めることで日々のトレーニングの意識付けに繋がることでしょう。

この「構造を意識すること」は、文章でなくとも活用できます。

②口頭で説明するとき

口頭で説明するときでも考え方は同じです。再掲となりますが、

 ・「●●については」(問い)
 ・「・・・です」(結論)
 ・「なぜなら・・・だからです」(根拠)

という形で報告すれば、相手にとって非常に理解のしやすい説明となります。

ビジネスにおいてこの形式ではなく、自分の考えたことを思いついたまま、考えたままに話している場面をよく見かけます。ただそれでは相手にとって分かりづらく、納得されづらいコミュニケーションとなってしまいます。

③検討するとき

何かあるテーマについて検討し、自分なりの結論・意見を出さないといけない場面は仕事をしていると多いと思います。その際に、

 ・検討テーマは何なのかをしっかりと書いておく(問い
 ・自分の意見のスタンスを決める
 ・意見に対して根拠を考える

といったことを準備することで、自分の意見が納得されやすくなったり、自信を持って意見を伝えられたりするようになります。

さいごに:ロジカルシンキングのトレーニングは日々の積み重ね

ここまでの例で挙げたように、「ロジカルシンキングの実践」といっても身構えて取り組む必要は全くありません。

普段の仕事のちょっとしたことから実践に移すことができます。もっと言えば、実践できない場面はないと言っても過言ではありません。

ぜひ、今イメージが浮かんでいる行動から、1つでもいいので「実践」にチャレンジしてみてください。そのちょっとずつの積み重ねが必ず力になることを自信を持ってお約束します。

 

※演習を用いた実践的なロジカルシンキングのトレーニングにご関心がある方はぜひお問合せください

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