データ分析

大きな数字の捉え方 ~コロナの「怖さ」を定量化する~

日々の報道などで数字が出てきた際に、

 ・その数字に振り回されてしまう
 ・必要以上に大きく捉え、強い反応をしてしまう

といったことがあります。

この記事では、そういった数字に振り回されてしまわないための「数字の見方・捉え方」について書いていきます。

研修で「データ・数字の分析」をテーマに登壇する際にも、重要なポイントとしていつもお伝えしている内容なので、参考にしていただければ幸いです。

事例:新型コロナはどのくらい怖いのか

たとえば時事ニュースを例に、新型コロナの国内感染者数の数字を取り上げましょう。

9/9時点で

73.331人

が累計感染者数となっています。(※数字はyahooのコチラのサイトを参照しています)

あくまでこの数字は「累計感染者数」なので「コロナにかかった経験のある人」を指します。

もちろんその中には既に回復されている方もいらっしゃるため、その数字を除いた「現在感染者数」は、

7,097人

です。(※いずれも 9/9 時点、引き続きコチラのサイトを参照)

この「7,097」人という数字だけを見ると、

「すごく多いなぁ」

と感じる方もおられると思います。

こういった「定性的」な感覚ももちろん大切なのですが、一方で「定量的」にも数字を捉えてみたいと思います。

①数字をかみ砕く ~新型コロナの人口あたり感染率~

前回の記事でも書いた通り、

数字は「絶対量」だけでなく「率」も見る

ことが大切です。より簡単な言葉で言い換えれば、

「・・・あたり」

の数字を見ることです。

先ほどの「コロナの現在感染者数 (9/9時点)」7,097人を、人口1万人あたりの数字で換算すると、

1万人に0.56人

となり、言い換えれば、

17.784人に1人

となります。

どうでしょう。「全部で7,097人」と聞くよりは、印象が変わった方もおられるのではないでしょうか。

②フェルミ推定する ~新型コロナの感染者に会う確率~

普段生活をしていて、17.784人 に会おうとしたら、どのくらいの日数を要するでしょうか。

正確な測定は難しいため、仮定を置きながら考えていきましょう。ここではフェルミ推定の考え方を使ってみます。

フェルミ推定とは、実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することである。(※wikipediaより引用)

我々が1日に接触する人の数は、私のような「研修講師」という多くの人と出会う仕事をしていても、1日多い日で50人くらいだと思います。(あくまで「接する」前提です)

仮に1日で100人と接する、と数字を大き目に仮定しましょう。

そうすると17.784人 に会うためには、

177日

かかることになります。およそ半年かけて、1人に出会うイメージです。

③イメージしやすいものと比較する ~新型コロナ感染者数の比較対象~

では更に、

1万人に0.56人 / 17.784人に1人

という数字を、よりイメージしやすくなるように身近なもので置き換えて考えてみることにしましょう。

東京ドームの収容数と比較

東京ドームに満員で人が入ったとして、46.000人だそうです。(野球観戦の場合)

そうすると、1万人に0.56人という数字は、東京ドーム満員の人が入ったとして、その中に

2.6人

という換算になります。

ちなみに、東京ドームです(※wikipediaより)

ここに3人いない、ということです。

芸能人

日本に芸能人は11.000人いるそうです。(※こちらの記事を参照)

コロナの現在感染者数は

7,097人

でしたので、芸能人より少ないということになります。

つまり、街を歩いていてコロナに感染している人と接触する確率は、芸能人に会う確率よりも低いということになります。

まとめ:大きな数字の捉え方

この記事で述べたことは、大きな数字に出会ったときの捉え方・見方です。

一見大きいと感じる数字に出くわした際の、

  ①数字をかみ砕く
  ②フェルミ推定する
  ③身近なもので例えてみる

といったアプローチについて紹介しました。

今回の例のように少し工夫するだけで、「数字の見え方・捉え方」が大きく変わってきます。ふと出くわした数字に対して、ぜひいくつか試してみていただければと思います。

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