仕事の進め方

「嵐の活動休止会見」を見て考える、「質問」とはどうあるべきかという話 ~無責任と言っているのは誰?~

昨日、アイドルグループのが2020年の年末をもって活動を休止することを発表した。

私は特に嵐のファンとかではないのだが、昨日の会見の場での質疑応答を題材に、「質問」について考えてみたいと思う。

(※以降、「嵐会見全文/前編」「嵐会見全文/後編」より引用)

話題になった質問

まず、昨日話題になった質問が以下。

― 皆様多大な功績を残されてきて、「お疲れ様でした」という声もある一方で、「やっぱり無責任じゃないか」という指摘もあると思うんです。そういうことに対する思いというのと、今の説明で言うと大野さんがこの決断の矢面に立つというか、悪者にされてしまう可能性もあると思うのですが、他のメンバーの方がこの決断をした時に、大野さんが言ったから決めた、というのではなくて、自分の中でも実は少し区切りを付けたかった、のようなことはないのでしょうか、というその2つをお聞きしたいのですが。

この質問について、色々ツッコんでみたい。

①まず、よく内容が頭に入ってこない

そもそもこの質問の文末で「というその2つをお聞きしたいのですが」とあるが、何度か読み返さないと「何と何の2つなのか」が明確に理解できない。ましてや文字でなく口頭で聞かれている側はなおさらだろう。

よく私も質問をされる時に「質問が全部で3つあります」とスタートされる事があるが、基本的には質問は1つにすべきで、優先度を付けて聞きたい事を絞り込む事が重要である。

②事実でなく仮定を置いた質問

この記者がしている2つの質問とも、「〇〇と思うのですが、どうですか?」という形を取っている。
・「無責任じゃないか」という指摘もあると思うのですが、それに対する思いは?
大野さんが悪者にされてしまう可能性もあると思うのですが、他のメンバーも自分で決めた側面はないか?
(※最大限、意図を咀嚼して記載)

つまり、前段で質問者が自分で仮定を置き、その上で答えを求める形式。今回の場合その前段の仮定が事実かどうかよく分からないのも特徴だ。

この質問がアリだとすると、
「明日から人が空を飛べる可能性もあると思うのですが、その時はどんな服を着ますか?」
みたいな質問にも答えなければならない。

仮定を置くのならある程度その確からしさを示す必要がある。

③そもそも質問の意図・目的は?

そもそも、こんな悪意ある仮定を置いた上での質問に何の意図があったのだろう?

嵐のメンバーがイライラするシーンとかを撮りたかったのだろうか。

ここまで極端なケースは少ないが、日常でも特に意味の無い質問、好奇心で聞きたかっただけ、という質問をしてしまうシーンは多いので気を付けたい。

重複の多い質問

もう1つ、会見の別の場面取り上げたい。以下の質問である。

― そうすると、大野さんは2021年は芸能活動はお休みされるということになるのでしょうか?

大野:そういうことですね。はい。

― お仕事はしばらくされない?

大野:そうですね、1回ちょっと自分を見つめ直す期間というか、1回立ち止まってみようかなっていう。お仕事に関してはそうですね、ちょっとお休みの方を。

― それは何年くらい、というふうにご自身の中では思っているんでしょうか。

この記者は上記の通り3つ続けて質問をしているのだが、2つ目の質問は1つ目とほぼ同義なのに、なぜ質問したのかがよくわからない。

加えて、結局3つ目の質問である「活動休止期間はどのくらいか」という点を聞きたいのであれば、

「大野さんは2021年以降は個人としても活動を休止されるのでしょうか?だとすると何年くらいの想定ですか?」

と質問すればそれで解決である。

こういった場では特に、質問できる回数も限られてるのだから、1回の質問の精度を高める聞き方の工夫は欲しいところである。

何か学べることは?

ここでの芸能リポーターの質問から、反面教師的に何か学べる事を挙げられるとすれば、

質問をする際には
・質問は1つに絞り込む
・1発の質問で深く聞ける様な聞き方を
・質問の意図・目的を明確に
・仮定を置くのであれば確からしさを示す

といったあたりだろうか。

皆さんも質問をする機会において、ぜひ意識してみて欲しい。

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