私も色んな場面で「質問」を頂く機会はたくさんあるのだが、「調べれば分かる」ことを「質問」される事も多い。
質問者「〇〇ってどういう意味ですか?」
あなた「え、それ、調べました?」(※場合によっては心の声に留める)
皆さんも日常の仕事において、
質問者「〇〇の資料ってどこにありますか?」
あなた「え?◇◇のフォルダにあるけど調べた?」
質問者「〇〇はどうすればいいですか?」
あなた「いや、・・のマニュアルに書いているけど見た?」
といったような、調べれば分かることを質問される経験はないだろうか。
私は何度も経験があり、
「何で自分で調べようとせずに、人の時間使ってくるんだろう」
と、ストレスを溜めてしまうこともままあった。
※講義中に私に頂く質問は、その限りではありません。「情報」というより、「私の解釈」を聞いて頂いていることが多いので(念のため)
今回はそんな、
「調べれば分かる」ことは、なぜ「調べられない」のか
について書いてみたい。
なぜ調べずに聞いてしまうのか
「調べれば分かる」ことを質問する理由として一番に思いつくのが、
「聞いた方が早い」
という発想である。「自分で調べるよりこの人に聞いた方が早いし楽だ。」という考えから、自分で調べずに質問してしまう。
そういう理由を想像してしまうと、
〇「自分の時間を使わず、人の時間を使ってくる無神経さ」
〇「答えてもらう相手の労力を考えない無頓着さ」
を相手に感じてしまい、ストレスに繋がるのだとう思う。(いわゆる「いや、サボるなよ・・・。」という気持ち)
ただ、自分で調べずに聞いてしまう理由は、そういったサボりの精神だけか、ということを少し立ち止まって考えてみたい。
調べずに聞いてしまう別の理由
①調べる場所を知らない
「どこを調べればいいのかをそもそも知らない」
・「あ、マニュアルには、そんなことも書いてあるんですね」
といったように。
例えば何でも情報が揃っているgoogle検索についても、自分が悩んでいる事がググった先に見つかると知っているかどうか。「そんなことも見つかる」ということを知っているか知らないか、の差は非常に大きい。(大抵どんなものもあるのだが、まさかあると思っていないケースが多い。)
②調べ方が良くない
これはgoogle検索でもとても大事なスキルで、極めて抽象度の高いワードで検索をしてしまうことで、自分の状況にフィットした解を見つけられないということがある。
たとえば、
「資料作成 社内向け 報告用」と検索すれば見つかりそうな場面で、
「資料について」
とかって検索しているようなケースである。
意外とこうした調べ方がまずい、というケースもままある。
調べずに聞かれてしまったら
ここまでの話をふまえ、「調べれば分かるでしょ」的な質問をされた時、我々はどう対処するとよいだろうか。
まず気を付けたいのは、「サボって聞いてきたな」と決めつけてしまい、
「それ調べた?1回、自分で調べてからきて」
と返してしまうこと。
なぜなら、もし上記の原因①、②の「サボりでない」ケースだとすると、質問者の問題は一向に解決しないからだ。(自分で調べようにも、「どこを調べるか」「どうやって調べるか」が分からないため)
解決しないだけならまだしも、
「あ、この人、聞きづらいな」
という空気感ができてしまい、本当に質問して欲しい事も聞いてもらえない、という悲劇にもなりかねない。
なので、「調べれば分かる」ことを質問されたら、
〇「実はその情報・・・とかにあるよ。」(場所の提示)
〇「1回一緒に調べてみようか、こうやって・・・」(調べ方の提示)
〇「これで次から自分ですぐ見つけられるね」(効果の示唆)
といったアプローチが重要である。
まとめ
ここまでの話をまとめると、
〇・調べれば分かることを聞いてしまう原因は、サボりだけじゃないかも 〇・他にも「場所を知らない」「調べ方を知らない」といった原因も考えられる 〇・もしかするとそっちじゃないかを一緒に確かめてみる
ことが重要、ということ。
オマケ:それでもサボる人もいるよね
そうはいっても、どこまでいってもサボる人もいますよね。
つまり、「どこを調べるか」「どう調べるか」を知っていても、「楽」をしたくて遠慮なく質問してこられるパターン。
そういう人には、こちらも遠慮なく
「1回、自分で調べましょうか」
と伝えましょう!(爆)
だって、そうじゃないと永遠に答え続ける必要がありますからね・・・(;^_^A