年間1,000人以上のビジネスパーソンに講義をしていると、
「あ、この人成長する人だな」
というのは大体分かる。
全く同じ講義を受けても、
上手に学べる人と学べない人がいる。
それを分けるのが「転用力」を持っているかどうかである。
転用力とは
とあるセミナーに参加したAさんとBさん。
そこで講師からこんな話がありました。
2人の反応は、どうやら両極端のようです。
〇
〇
皆さんは2人の違いがお分かりだろうか。
1つの事例や情報に接した時に、
「それは自分の状況ならどう当てはめられるだろう?」
と考える、
このBさんの考え方こそが「転用」である。
なぜ転用する力が大事なのか
Bさんの様に転用する力はなぜ大事なのだろうか。
時間効率
1つには、時間効率の良さが挙げられる。
もし転用をせずに仕事をしようとすると、
経験した事のない仕事をする際には、毎回やり方を聞く事になる。
〇「今回のバージョンで教わってないので出来ません」
〇「今回向けのやり方を教えてください」
と毎回やっていると、時間がいくらあっても足りない。
新しいことへの挑戦
もう1つには、新しい事への挑戦ができる事が挙げられる。
転用ができる様になれば、
〇「前の仕事での考え方を応用してやってみよう」
〇「この前本で読んだ事を自分なりにアレンジして使ってみよう」
と、どんどん自身の仕事の幅を広げていく事ができる。
転用するために意識すべきこと
この転用する力は、日々の意識付けで癖にしていくしかない。
私は朝、ニュース番組を見る事が多いが、
司会者がコメンテーターに話を振るのを見て、
「あ、もっとこういう聞き方すれば良いコメントを引き出せるのにな」
というファシリテーションの視点で見ているし、
youtubeで国会中継を見ながら、
「あ、今の論点は〇〇だったのに、△△にすり替えたな」
と考え、論理思考の訓練に役立てている。
この様に我々はどんな事からでも学べるし、
一方で意識しなければ何も学ぶ事はない。
「自分の仕事に何か転用できないかな?」
と、ほんの少しからでも意識してみてはどうだろう。