以前、正解待ち症候群について述べた。
合わせて読みたい:「正解」は与えられるものでなく、見つけるもの
本投稿では、今この時代を生き抜くにおいて、
なぜ正解探し的志向から脱却した方が良いか、
について述べたい。
仕事の2分類
世の中の仕事には、
①正解が画一的に決まっているもの
②正解が状況や前提によって変わるもの
の大きく2つがある。
前者はたとえば、
・何時に会社の扉を閉めるか
・レジでおつりをいくら払えば良いか
・経費や勤怠の入力をどう正確に進めるか
などがそれにあたる。
後者はたとえば、
・プレゼンをどの様に組み立てるか
・商談をどの様に進めるか
・部下にどういったアドバイスをするか
など、相手や状況によって変わるものがそれにあたる。
正解を探さない方が良い理由
正解を探すという事は、
「状況や前提によって変える事はしない」
という事だ。
※たとえば円の面積はどんな状況においても
「半径×半径×3.14」である
ただ、そういった姿勢で通用する仕事は
文字通り「機械的作業」と呼ばれることも多く、
これから機械(AI)によってどんどん代替されていく。
正解探しをする人は、
これから「機械と勝負する」つもりだろうか。
機械の圧倒的優位性
機械は「正解的業務」の土俵だと、恐ろしく強い。
この土俵で人間が機械に勝てる確率はゼロと言っていい。
その理由として、
①疲れない
機械は疲れない。
休憩にタバコも吸う必要もなければコーヒーを飲む必要もない。
また、モチベーションが上がらないのでコーチングを受ける、
という必要もない。
②間違わない
機械は間違わない。
急いでいたのでうっかりミスしちゃいました、
という事はない
③そして、早い
人間がすべきこと
人間がすべきことは、
そういった機械が席巻する正解的土俵での勝負ではなく、
「今回はAだったが、次の状況ではBだな」
と、思考を転用・適用していく勝負である。
この「適用力・状況判断力」をいかにトレーニングするかが、
今人間に求められているのである。
「前回通りAだな」
で済ませるばかりでなく、
「今回のパターンならBだな」
という判断、日々できているだろうか。
機械はどんどん迫ってきている。