キャリア・成長

これからのコミュニティ運営で重要な3つの視点

我々は先行きが見えづらいこの時代において、様々な不安を抱えている。

・自分はこの先何を強みにしてキャリアを築いていけば良いのか
・今没頭している仕事で、人生100年時代を生きていけるのだろうか
・自分の仕事がAIに奪われてしまわないだろうか etc

こうした不安を仲間と共有したり、
一緒になって不安を乗り越える方法を考えたりする目的で、
「コミュニティ」は今後益々重要性を増していくことになるだろう。

そんな「これからのコミュニティ」を運営するためのヒントを、
先日参加したセミナーで聴く事ができた。

佐渡島庸平×石川善樹「みんな居場所がない ー 現代の孤独とコミュニティ ー 」

※登壇者の略歴はリンク先にて

登壇者の1人である佐渡島さんが先日出版された、
現代の孤独とコミュニティについて書かれた
新著「we are lonely but not alone」を購入した事がキッカケでの
参加であったが、期待を上回る気づきを得る事ができた。

 

このブログを読んで頂いている皆さんにとっても、
・今後、自分はどういうコミュニティに属すと良さそうか
・自分が運営しているコミュニティ(小規模でも)へのヒント
となるかもしれないと思い、拙文ではあるが共有したい。

以下からは、セミナー内容を受けての私なりの解釈・推察も含まれるが、
「良いコミュニティの要件」として、3点を挙げたい

①安心・安全が確保されている

我々は様々な不安を抱えているとはいえ、
それを人に打ち明けるのはかなりハードルが高いものだ。

・自分だけが感じている些細な話ではなかろうか
・他の人は既に解決している安易な話だったらどうしよう
・誰かに話されてしまってバカにされないだろうか

などと自分の中でハードルを高めてしまい
なかなか打ち明けられないという事も多い。

そこで、まずは
ここではどんな話をしてもリスクはない
という安心・安全が確保されている事が重要だ

具体的には、そのコミュニティ内での発信において、
・否定しない、バカにしない
・共感を示す
といった事が特に初期段階では重要になろう

②成長のグラデーションが見える

コミュニティの目的は、
もちろん不安を共有して終わりではなく、
その不安を共に乗り越えていけると良い。

そのため、コミュニティの仲間からヒントが得られるのが理想だ。

ただ、コミュニティに存在する他者が、
自分の想像を遥かに超えたスーパースターである場合には、
「あの人は特別だから」「自分とは違うから」
という気持ちが表れ、学ぶ姿勢を持てないのが人間だ。

イメージとしては自分の1.1倍スゴイ
くらいの人を目指す方が動機付けがされやすい。

例えば、野球少年に大谷やイチローを目指せ、というよりも、
近所の〇〇君が地方大会でスタメン出場したらしいから教えてもらっておいで、
という方がイメージがしやすいのと同じだ。

もちろん自分自身も段階的に成長をしていくため、
1.1倍ずつスゴい人がグラデーションの様に存在しているとなお良い。

③参加者に余白が残されている

最後の3点目として、余白の存在がある。

そのコミュニティで得られるものが、
・とても分かりやすく与えられる
・修了・習得といったゴールがある
ものだと、コミュニティは機能しづらい。

というより、継続運営するモチベーションが薄れやすい。

・参加者1人1人が考え、意見し、価値に寄与できる
・成長を実感しつつも、終わりを迎えない

といった事が担保された方が、
1人1人の参画意識も高まる上、
続いていくコミュニティになりやすい。

つまり、完成された絵を提示されるよりも、
参加者側で一緒に描いていく「余白」があると良い、
という事だ。

まとめ

以上、「良いコミュニティの要件」として以下の3点を挙げた。

①安心・安全が確保されている
②成長のグラデーションが見える
③参加者に余白が残されている

自分は講師という立場上、
つい分かりやすく与える事を追求してしまいがちだったが、
③の観点において、よりもっと受講者自身が辿りつける余白を設計する
事の重要性を感じ、早速トライしてみたいと思う

※なお、コミュニティ論の知見はまだまだ当方には浅く、
自分の現段階での気づきの共有であること、ご理解いただきたい。

※参考
●コミュニティとは居場所である
〇〇https://minohen.com/n/n4f381a7138d3

●コミュニティ・ファーストの時代が来る
〇〇https://newspicks.com/news/2202550

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